中国の歴史見てて一番悲惨なのが魏晉南北朝時代(五胡十六国時代)で、後漢が衰退してから(AD200〜)隋の統一まで(AD518)三百年ぐらいずっと平和の時代がなく、西晋の統一があったとはいっても初代皇帝がいきなり暗愚で崩御即ふたたび大内乱時代と異民族侵入時代なのだから、大分裂時代三百年のうち まともな時代が30年もない。権力者は兄弟殺し親殺し子殺しに明け暮れ、飢えた人民も文字通り骨肉相喰む。気候は寒冷。森林は皆伐。燃料は枯渇。異民族の王朝は統一に向かうかと思えば隆盛は英主一代限り。苻健は長い乱世で最も統一に近かったのに、ただ一回の大決戦でのまさかの大敗によって覇業は潰えてしまった。
…むしろああまでバラバラになってしまった国がどうやって再び統一されたのだろうか。隋は時代が良かったといえば良かったのかもしれない。気候も少しは温暖化。中原はもともと土は信じられないほど良いのだから、遊牧民との争いがなく生産に専念できるならどの文明より多くの人口を養うことができた。300年かかってやっと諸民族融和が達成されたのだ。
@tan_tan_tanuki 永久的な労働力の浪費による支配の永久化という1984的社会のほうが乱世よりよほど現実的になった。